近年注目を集めているオンライン診療について、基本情報を紹介します。まだ馴染みのない人も多いかと思いますので、あらかじめ確認しておきましょう。オンライン診療を導入すれば、来院できない患者に対して医療を提供することができるようになります。在宅医療の需要が伸びており、今後はオンライン診療の活用がこの国における医療のカギとなります。メリットだけでなくデメリットも理解した上で、オンライン診療に携わるための準備を進めていきましょう。
まずはオンライン診療の概要を確認しましょう。オンライン診療とは、スマートフォンやタブレットなどの機器を用いてインターネット上で診療を行う方法です。対面診療と同様に保険診療と自費診療がありますが、診療報酬点数などは異なります。基本的に初診は対面診療で、その後にオンライン診療へ移行する流れとなりますが、一定の範囲に限っては初診からでもオンライン診療が可能です。また、決済もインターネット上で行うことができます。
続きを読むオンライン診療を導入することで、来院できない患者に対してスムーズに医療を提供できるようになります。また、移住地を問わないので遠方に引っ越した場合でも従来のかかりつけ医に診てもらえます。待ち時間が大幅削減される点も、患者と医療機関双方にとって大きなメリットです。ただし、導入にはある程度の費用が必要で、機器の操作に不慣れな人は準備に時間がかかる点を考慮しておかなければなりません。患者に触れる処理や検査ができない点も注意が必要です。
続きを読む2020年10月の時点で、オンライン診療を導入している医療機関は全体の約15%でした。普及率が低い理由として、診療報酬点数の差が挙げられます。つい最近まで、計画的な指導・療養管理に対する医学管理料の診療報酬点数は、対面診療とオンライン診療で大きな差があり、医療機関にとって収益的なメリットがありませんでした。また、ITリテラシーの低い経営者が導入を拒否しているといった実態もあります。しかし、今後は技術の進歩によって状況が改善されていくことが予想されます。
続きを読むオンライン診療のカギとなるのが「D to P with N」です。「看護師が訪問している患者に対して医師がオンライン診療を行う(Doctor to Patient with Nurse)」という意味で、これを活用することでより効果的に医療を提供できるようになります。オンライン診療におけるD to P with Nでは、医師と看護師の連携がポイントになります。勤務地が異なるケースも考えられるので、スムーズに情報を共有できる体制を整えなければなりません。
続きを読むオンライン診療は、最近まで「遠隔診療」と呼ばれていました。これまでは離島や僻地などの限定的な条件でしか認められていませんでしたが、2015年に各医療機関に対して送られた厚生労働省からの通知によって事実上の遠隔診療解禁となり、このタイミングでオンライン診療に名称が変更しました。解禁後も様々な理由でオンライン診療の普及は進まない状況が続いていましたが、新型コロナウイルスの影響により一気に様相が変わりました。
続きを読む転職活動を始めるなら、看護師の求人を専門に扱っている転職エージェントに登録しましょう。利用するメリットやおすすめの転職エージェントを紹介していますので、環境を変えたいと思っている看護師は参考にしてください。
訪問看護師として働く場合、基本的に日中のみで土日はお休みの場合が多いので、自分のライフスタイルを優先して働きたい人におすすめです。また、患者に寄り添った看護が提供できる点も大きなやりがいにつながります。
訪問看護師の仕事内容は多岐に渡ります。健康状態の確認や医療処置、療養生活を送る上でのアドバイスなど、利用者やその家族に対して必要なケアを提供します。細かい内容については職場によって異なるので事前に確認していきましょう。