訪問看護師の仕事内容

オンライン診療に携わる機会の多い訪問看護師の概要や主な仕事内容を紹介します。興味のある人は参考にしてください。

訪問看護師の仕事内容

訪問看護とは

訪問看護とは

訪問看護は自宅で療養する患者に対してケアを行うサービスです。医師が作成した訪問看護指示書の内容に沿って、健康状態の確認や医療処置などを施します。また、患者やその家族からの相談を受け、アドバイスを送ることもあります。患者と医療をつなぐ橋渡し的な役割を担い、地域医療を支える存在です。訪問看護の利用者は高齢者が多いイメージがあるかと思いますが、実際には幅広い年齢が対象となります。診療科も幅広く、リハビリに特化したものもあります。
訪問看護師の主な職場は、訪問看護ステーションや病院、診療所(クリニック)です。訪問看護ステーションは訪問看護師が在籍する事業所として機能しており、この事業所から看護師が利用者の自宅に派遣されてサービスを提供する流れになります。2018年の時点で、訪問看護ステーションで働く看護師は約4万5,000人でした。年々需要が伸びており、今後はより多くの看護師が訪問看護に携わっていくことになるでしょう。

仕事内容は多岐に渡る

仕事内容は多岐に渡る

利用者の自宅に訪問し、健康状態に変化がないか確認します。体温や血圧、脈拍、呼吸など健康状態に関わる項目を調べて記録し、自宅でどのように過ごしているかを患者やその家族から聞きます。療養生活を送る上で困っていることがあれば、その内容に沿った適切なアドバイスを送ります。どのような動作を行う際に介助を必要とするのかを評価し、今後も安全に生活できるように動作の指導やサポートを行います。
寝たきりの患者も多いので、口腔ケア、排せつケア、体位変換などを行う機会も多いです。寝たきりの患者が特に注意しなければならないのが褥瘡の予防・処置です。また、認知症や精神疾患を持つ患者に対しては、服薬管理や家族への対応方法などをアドバイスします。
医師の指示に基づき点滴やカテーテル管理などの医療処置を行うこともあります。また、医療機器を使用している患者やその家族に対しては、管理・使用方法の指導を行います。
リハビリに特化した訪問看護ステーションで働く場合は、利用者のリハビリをサポートする機会が多くなります。身体機能・嚥下機能を回復するためのリハビリを実施します。また、ターミナルケアを提供している場合は、在宅での看取りをサポートし、利用者やその家族のメンタルケアを行います。
以上が訪問看護師の仕事内容です。職場によって細かい内容は異なるため、オンライン診療に携わりたい人は事前にそういった業務を行う機会があるか確認しておきましょう。

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